[コメント] 隣人13号(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラスト、救いようの無さを消すために何だか意味がわからないことになってるけど、ここまでやるなら最後までちゃんと描いてほしい。
13号は赤井の大切なものを奪う為に生まれたんでしょ? 赤井の妻を犯し、赤井の子供を殺し、赤井を日本刀で滅多切り。相手はショットガン持ってきてんだぜ? 殺る気満々じゃん。
動物と子供を殺すキャラクターにはどんな動機があろうと同意しかねる、よく言われる話。それがどーした?
後味の悪い映画ってのはそれはそれで必要。『セブン』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も充分後味がよろしくない映画だった。でも、考えるじゃん、観た後にいろんなことを。こういう終わり方されると考えたくなくなるんだよ。原因も結果も、人の気持ちも。
因果応報。村崎は十三だろうが13号だろうがヤることを徹底的にヤッて、刑法に基づいて罪に処される。それでいいじゃん。何で駄目なの? そういう話じゃないの?
僕には、十三が13号と乖離しつつも彼を生み出した過去と直接関係のない、関や金田・死神を殺しまくる方がよっぽど後味悪いんですけど。
不快なものをきちんと不快と感じさせる。そういう映画も必要なんじゃね。
少なくとも現実の方が不快な出来事多いと思うぜ。
しかもあちらは、見聞したくなくても選択の余地無くニュースとして入ってくるじゃん。少なくとも映画は観る側に選択権がある。
観客に金を払わせる分、映画製作は逃げちゃいけない。妥協しちゃいけない。僕はそう思うぜ。
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