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[コメント] ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ(2005/米)

「人間ドラマを排除」すればそれなりに楽しめる娯楽スリラー。この物語に、人間の深部を追求すると痛い目に合う。だからこそ、エエー!?な展開が漫画的な要素もあって面白く感じちゃうのだ…。ダコタ・ファニングの熱演も強烈な後押し。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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良いムードのオカルトホラーが突如として崩壊するという、これぞアメリカ〜ンな物語に仕上がっている。ラストの展開まで、それなりに真剣に鑑賞できてしまうのは主演二人の演技力の他の何物でもない。やはり役者の演技は鑑賞する側のスタンスを左右するのだなーと再確認。つまりデ・ニーロもファニングも、その演技が「オカルトチック」な作風にしてしまっているということ。ある意味スゴイ。

しかしながらB級のニオイも漂う。この大物俳優も起用してもだ(笑)。まず伏線の張り方が下手すぎて…というか伏線としか思えない描写に愕然。伏線は後々伏線として気付かされるからこそ伏線として成立する。ネタバレまではいかないものの、デ・ニーロの人格形成を担う記憶の一つであることは言われなくても分かる。だが、この点を追求するとコメントにあるような「人間ドラマ」を掘り下げることになるので敢えて語らないことにする。ここまで!(笑)

やはり無難に、ラストでどんなバカなどんでん返しが待っているのか、ファニングがどれほどぶっとんだ演技をして魅せるのか、はたまたデ・ニーロの究極伏線がどのような形になって描写されるのか…という見方に尽きる。それらを踏まえればアメリカンスリラーとして十分見られる作品ではある。

とりあえずダコタ・ファニング好きな奴は観とけ!ってことです…。ラストの「お絵かきシーン」も良い。あのオチは好き。

(評価:★3)

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