[コメント] フラッシュバック(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まぁそもそも扱うネタがただの三角関係とかなり下らないので、何がどう転がろうとどうでもいいっちゃどうでもいいんですが、それにしてもデビッド(ショーン・ハトシー)の描写が中途半端です。
前半で友達以上恋人未満であるジェニー(レイチェル・リー・クック)、彼女が「何をしでかすかわからない男」アラン(ジョナサン・リース・マイヤーズ)と出会うことで、デビッドは「友達」に格下げをされるわけですが、正直その辺りでデビッドが既に画策しすぎ。やれ危険な男だとか結末が見えるとかブチブチブチブチと、秘めた恋心が歪んできてるのが丸わかり過ぎるんですよ。そうでなくても観客には「ちょっとイヤな感じ」を与えてしまうわけで、これは得策とは思えない。
しかも仲直りした後でも微妙な表情をしたりキスを強要しようとしたり、とにかくずっと内面がダダ漏れなんです。これじゃあラストのインパクトだって薄れるってもの。少なくとも後半においては彼はもっと善人であるべきだった。エリース(エステラ・ウォーレン)みたいな大味な娘じゃなくて、もっと可愛い娘と幸せそうにしているべきだった。要はラストに向けての振り幅が小さすぎるんですよね。ショーンに気持ちが乗らないから、誰が誰を殺そうがどうでもいい。
またラストでアランが昏睡状態のままなのも不満です。死ぬなら死ぬべきだし、生き返るなら指の一本でも動かしておけばいい。それだけで余韻も随分変わるだろうに、何がどうなんだか微妙なリアクションしか取れない終わり方になってしまっています。まぁそれらを全部より良くしたところで2時間ドラマの範疇を越えないようなお話ではあるのですが、もう少しあっと言わせて欲しかったなぁと思うわけなのです。
でもそれ以上に見せるべきだったのはセクシーシーン、特にレイチェル。こっちはレンタルDVDに「エロサス」とか書かれてるのを耐え忍んで借りてきてるっていうのに、何一つエロくなんかありゃしない。「エロ」って書かれててホントにエロかったら恥ずかしさだって耐えますよ!何が悲しくてエロくもないのに恥ずかしい思いだけしなきゃならんのか!悪いのは誰だ!監督か!レイチェルか!ビデオ屋か!それとも僕自身か・・・。返しに行くのイヤだなぁ。
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