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[コメント] BORDER LINE(2002/日)

いいところが二つあった。(レビューは冒頭からラストに言及)
グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







銀行強盗に入るときのペンギンの覆面が殺伐とした本作の空気に妙に馴染んでいたことと、父殺しの少年の母親が唐突に都はるみであったところ。彼女がワンシーン出るだけで、深い悲しみを底に抱えた母親像を浮かびあがらせることに成功している。

ただし、全体はかなりだるい。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥにも言えることだが、複数の語りによる構造を維持するため一つ一つの話に深入りできなくなってしまっている。あくまで私見だが、一つの作品の中に複数の話を織り込む場合は、一つ一つのエピソードについては軽めのものにしたほうがよいかと思う。本作も父を殺して母に会いにいく少年をもっと主軸に据えてほしかった。(★2.5)

(評価:★2)

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