[コメント] 四日間の奇蹟(2005/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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設定や展開が突拍子も無いのはいい。 落雷ひとつで奇跡巻き起こし過ぎなのも、この際いいんだ。 初っ端の謎の銃撃戦も、意識の戻った千織の驚異的な知能の進歩も、西田敏行の妻が植物状態から唐突に元気になるのも、この際、この際奇跡の一言で片付けますよ。 ただ、それならそれで映画として最低限の説得力を持たせて欲しいんだ。それが監督や脚本の力の見せ所だと思うんだ。
5分に1回の割合で心の奥底から湧き上がる、
「ねーーーーーーーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
別に笑いたくて観たわけじゃないのにツッこまずにはいられない数々のシーン。 その多さは最早拾ってたら日が暮れてしまうほど・・・ ある意味稀有・・・ 正直ショック・・・
あと大事なことを全部演説で済ますような新人漫画家みたいなことも、本当に止めて欲しいんだ。最後の教会のシーンとかほんと、何かと。 と、いうかね、『半落ち』の時も思ったんだけどね、この監督、1本の映画にテーマ詰め込みすぎ。言いたいことが多すぎるから、全部説明セリフみたいな、血の通ってない台詞回しになっちゃうんじゃないのかな? 普通の日常会話で「〜が生じる」とか、言わないよね。 そういう、登場人物でなく観客に向かって演説ぶってるような不自然なセリフが多すぎた。 本当に丁寧に描こうとしたら、この2時間に映画3・4本くらいの要素が入ってましたよ?
とりあえず元々ありきの、
「自分のキャリアを潰して救ったサヴァン症候群の少女を引き取って、絶対音感を見つけて自らの醜い感情を受け止めながら共に生きていくことを決意する如月敬輔」
この設定作るだけで映画1本出来るでしょう。 というか、そうでもしないとこの設定「ねーよ」の一言で片付けられちゃうでしょう。 こんな、こんな複雑な設定を最初の10分で理解させようとは、なんという力技だよ。 正直どんだけ素人監督だよと。本当に。 役に入り込むタイプであるという吉岡秀隆は、大変だったろうにと思った。
あとこれは好みの問題だけど、生理とか、おしりのホクロの位置とか、初恋の人に迫るとか、14歳のサヴァン症候群の少女と旅する青年とか、ほんと要所要所がなんか、なーーーーーんか、いちいちキモイ。
お腹の底から言わせて貰う。
「ねーーーーーーーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
はーすっきりした。
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