破壊シーンの出来はそれは凄まじいのだけれど、人が灰になったりしていてどうも人間の肉体性を無視していないかと思う。残虐な運命から最後にご都合主義とも言える家族大団円。

スピルバーグはアメリカ人は戦争で被害を受ける側になった事が無いのでこういうような映画を描く価値があるというような意味で言っていたが、だとしたら何故こういう表現になるのか？

戦争というのは血が流れ肉が切られるものだけれど、そこはこれだけ破壊と死で埋め尽くされたこの映画で真正面から一度も描かれなかった。