[コメント] 大いなる休暇(2003/カナダ)
映画を見終った人むけのレビューです。
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シッピング・ニュースのあれをぶち壊してしまうパーティには度肝を抜かされましたからね〜。
本作は騙すほうも騙されるほうも、その能天気さはカナダ人らしさかもしれないが、度が過ぎている。特に医者は余りに間抜けでしょう。落ちている紙幣にのんきに喜ぶあたりはいいんだが、医療機器を取り扱うハイテクドクターだったら、盗聴には直ぐ気がつくだろう。最初は笑ってられたけど、あのハウリング連発おばちゃんドモは素にウザかった。
工場を誘致するための諸々の工作も笑えない。金の工面なんて犯罪じゃんか。その金で賄賂してるし…。この金回りのネタは別段洒落ていないし、ハッキリ言って詰まらなかった。
基本的にあの島の人たち、自分本位で自分がやられたらの立場をまったく考えていない。生活に必死だから…は、理由にならないっしょ。だって「誇り」のあるセックスとその後の一服を取り戻したかったんでしょう? だったら、まずは人として正直にならんといかんでしょう。と、マジ突込みをするのもどうかと思うけれど、「誇り」の一服と「満足」の一服は違うと思うんだよな〜。
結局、ドクターのために自分の家を追い出されちゃった家族はどうなったんだ? 家に戻れない家族がいてあのラストは無いだろう。煙突から出る一服の煙のなかに、ドクターと例の美女のものが含まれている気がどうにもしないのは、2人の話はまだ先と含みを持たせたと言うよりは、島人の自己満足を象徴している気がする。それがちっぽけな島人気質なのでしょうか?
良かった点はクリケットネタ。両チームの全員が勝利の歓声を挙げる、この機転はいけるぞ!!と思ったのだが・・・。それ以降はリーダのおじさんの一人頑張りとの印象が残った。船の上で家族ネタの嘘を使うところは少々気になったが、それでも節々に善意を感じられたし、その他大勢の住人にはあまり感じられなかった、責任感と人の良さを感じられて良かった。
あと、企業誘致に成功して目出度し目出度し なのかも知れませんが、あんな嘘に騙される企業もやばくないですか?
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