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[コメント] サマーキャンプ・インフェルノ(1983/米)

安っぽいキャストに素人臭い画面作り。殺し方も極力金をかけないようになってるアイデア一発作品なんだけど、そのアイデアと活かし方が上手いのか、何だかちょっと面白い。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 かなり強烈なキャラクターであるマーサ叔母さんの存在が最後の最後の伏線になっているのが特に上手くて、「事故」と「女装」の2つの要因がピーターを異常者に仕立て上げたっていう筋立てになることで、ちょっと物語に深みが出ています。これが事故だけ、女装だけだと途端に凡百のスプラッタムービーに堕しちゃうわけです。

 また同時にアンジェラ役フェリッサ・ローズの「可愛いんだか可愛くないんだか」な顔立ちや、「妙に背筋の悪い」佇まいも効を奏しており、その辺のわけの判らなさがラストのキレたアンジェラのシーンに強烈なインパクトを与えています。

 結局90分かけて最後のドンデン返しとアンジェラのイカレ顔に向けた爆発力を溜め込んでいる作品なわけで、ラスト5分でバンバンバン!と弾けてパッと終わる作りはとても気持ち良くて楽しい。安っぽいけどちゃんと考えてある作品なだけに、未だにカルトな人気があるのも少し納得だなぁと思います。

 あと合間合間にストーリーと全く関係ないサマーキャンプっぽいシーン(同室のメガネ少年にイタズラをするシーンとか)がポロポロ入っているのも、恐らく時間調整のためだとは思いつつもちょっと楽しかったりします。スプラッタのクセに何だか映画全体が妙に和やかなんです。アメリカ人だとここで「あぁ、それ俺もやったやった」とか思ったりするんでしょうね。

 それにしても、イジワル娘ジュディの髪型と顔と体のアンバランスさはスゴかった。アンジェラよりあっちの方がインパクト大です。ていうかちょっとキモいです。

(評価:★4)

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