[コメント] ヒトラー 最期の12日間(2004/独=伊=オーストリア)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ゲッペルスも似すぎで怖い。つうか、ユンゲも似すぎで怖い。第一印象は、まるでそっくりさん大会である、であった。シュペーアはクールで理知的に描かれていた。しかし、軍需相として、あまりに実業家なあまり、多分に強制労働に関与していた。でも、チャーチルの後押しがあって懲役20年となった。あんま美化するのはいかがなものかと思う。
閑話休題、面白かった。ヒトラーをはじめ側近の人間臭さを生々しく表現したドキュメンタリーの良作、という評価は、大体合ってると思う。映画評はほかの人が考えていることと同じなので割愛するとして、ちょっとした参考資料を。
NHKから出ている『ヒトラーと6人の側近たち』が面白い。
http://www.mujicajapan.co.jp/enhk20ce1.htm
この映画を見て興味を持ったら見てみるといいです。 第1回目「ヨーゼフ・ゲッペルス」の回にはユンゲも証人として登場。 ゲッペルス一家の最後についてもコメントしている(はず。要確認)。 ちなみに、制作はドイツのテレビ局ZDF。オススメ。
さておき、最後にひとつだけ文句を。
主人公のトラウドゥル・ユンゲに感情移入できないというか、あの人の行動があまりにバカすぎてイライラする、と言ったら、怒られてしまうのだろうか? 後から「ヒトラーが怪物だと知りました」と言うのは、正直、いかがなものかと思う。
もちろん貴重な証言だし、一般論的に言えば、顔を出して証言するというのは、素晴らしいことなのだろう。 ただし、戦後、ユンゲは謝罪もしなかったし、戦犯として裁かれることもなかった。じゃあ最後まで黙ってなさいよ、とも思うわけで。
ヒトラーは犯罪者である。それは全世界的に認識されていることだ。ほいで、その取り巻きも犯罪者である。勝てば官軍・負ければ賊軍の理屈じゃなくて、あんだけホロコーストしてれば、そりゃあ犯罪ですよ。ヒトラーは犯罪者じゃない、と宣う人は、ちょっと危ない人だと思う。つ〜か、モサドに拉致られちゃうし。で、同様に、危ない人だと思われるのかもしれないけれど。。。
無知って犯罪だと思うぞ。
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