[コメント] チャイルド・プレイ(1988/米)
「人形が勝手に動いて人を殺す」っていう発想以上の物は観られなかったように思うが、その事態が発する妙な「楽しさ」はしっかり描かれていた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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中でも楽しかったのは、母親に暖炉に投げ込まれそうになり、初めてチャッキーがキレるシーン。その「来るぞ来るぞ。来た!」って感じが最高に小気味よく、さらにその口汚さが期待以上で最早爽快感すら感じさせてくれます。
結局この作品の魅力って、本来期待されるべき「ホラー部分」ではないところにあるように思うんですよね。上記のような可笑しさも然ることながら、そもそもそれほど人も死なないし、ストーリーとしても「殺人鬼に追われる」スプラッタの典型から外れて「チャッキーを追う」サスペンスホラーの様相を呈してますし。
この辺りって「筋立てがよく出来ている」って評価も確かにできるんですが、反面「恐さを減じている」というのもまた事実。ブードゥー教の呪術なんて理由付けも同様で、「得体の知れないものを恐れる」観客に対して、何らかの「得体」を与えてしまうのは、実はホラー映画としては諸刃の剣なんだなぁと思いました。
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