[コメント] アイランド(2005/米)
世界観はSFサスペンスにありがちなもの。オチもそう。ただ、その世界観を表現する描写力と情報量が桁外れに多く、圧倒されそう。女にカードを持たせちゃいけないことだけは真理!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
主人公たち(ジョーンズ・リンカーン)はインナーワールドの体制に疑問を抱き、アウターワールド(現実世界)を知ってしまう。
インナーワールドに作り上げられた世界や情報は全て虚構であり、その実体はアウターワールドに住む顧客のクローンたちだった、というオチ。
自分たちが住む世界は実は、という展開はSFサスペンスの王道で特にインナーワールドが精密に作られていればいるほど、真実を知らされた時の衝撃は大きい。
この作品のインナーワールドの設定は割と杜撰。
疑問は抱くが、その疑問に答えようとせずうまい具合にはぐらかすだけ。このはぐらせ方は上手い。いい具合に悶々としてくる。
次第にアウターワールドのことが知られてくると次第にボロが出てくる多い作品が多い中、この作品は近未来であるアウターワールドの方の作りこみに本気で取り組んでいるものだから(たとえばリニア鉄道やバグジー)、「まぁ、最後までつきあって騙されてやってもいいかな」という気にさせる。
純粋培養された3歳児や4歳児の不死身っぷりはもう「神に愛されている」気がしないでもないが、クローンを解放するラストは爽快感すら覚えた。
文句なく5点。
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