助手席のイライラ神経質ババアと運転中のひねくれ偏屈オヤジのリアルすぎるやり取りから面白く、何てセンスがあるんだろうと思った。身に覚えのある車中の光景に、イヤな気がしつつも引き込まれ、そのまま車に乗せられてしまった。

このようなこっちの意識を車内に引き止めておくブラック・ユーモアと、真夜中の山中ドライブのような不安感、赤ん坊ネタなどの不気味な恐怖が見事に相乗効果を上げていた。

ブラックとホラーのセンスって基本的には同じだ。