『Old Chief Wood'nhead』

強盗殺人！？　　　　　　……言語道断！

木彫りのインディアン人形（等身大）が亡き店主の復讐をするという面白いネタ。出来としては三話中で最も劣るかもしれないが、ドラマ性はなかなか。それにしてもインディアンの血が流れる強盗リーダーのナルシストぶりは笑ってしまうな。スピード写真を撮りながら、キモ髪をなびかせて「ん〜マンダム」状態。

『The Raft』

遊泳禁止の湖で泳ぐだと！？　　　　……言語道断！

raftとは救命いかだの意。藻じゃなかったのね。それはさておき、この二話目は７０年代ホラーを思わせるシンプル且つ恐怖に満ちた作品に仕上がっている。まず、殺人藻の造形が不気味すぎる。一見油膜のようだが、触手のような部分(?)で若者を餌食にするシーンは迫力満点。血を吸い取るというよりも、もうそのままガツガツ食っているような感じがグッド（溶解していく人間の特殊メイクも良い！）。人間では医学生の若者が面白い。色気に負けて女の子が寝ているスキにシャツをめくり（卑怯だな）…挙句の果てにはこの女の子が殺人藻に食われ…。ああ、でも最後はお約束で締めてくれるからこれは評価できるよ。

『The Hitchhiker』

轢き逃げ殺人！？　　　　……言語道断！

これはヒッチハイカーもそうだが、やはり金満不倫女に面白さが詰まっている。罪の意識にさいなまれることが無いところは、実際の轢き逃げ犯にありそうな事例っぽくて妙にリアルで怖かったりもする。まぁしかし「死ね！死ね！」言いながらヒッチハイカーの黒人を虐殺しようとする姿は異常すぎるけど。んー、これはやっぱり、この女のほうが黒人よりも化け物だわな。

こんな感じで全体的にはかなり楽しい。悔やまれるのは話を繋ぐアニメの挿入部だ。もうちょっと工夫して、良い余韻を残してもらいたかった。