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[コメント] チャーリーとチョコレート工場(2005/米=英)

アクシデントもなく、緩急も起伏も立体感もない、パターン化された流れ作業は正直退屈です。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ベルトコンベアに乗っかっているかのような単調なユルさで、(いわゆる大人の頭で考えた)悪い子が次々と落とし穴にハマる姿を見学。もし興味のいきドコロがあるとすれば、「次に何が起こるか」では決してなくて、「次はどんな趣向で懲らしめられるか」。個人的にはあまり興味がありません。何と言えばいいのか・・・味付けにブラックテイストがあったとしても姿勢がブラックじゃないので、歪んだ人間としては、こんなアメリカン並に薄いブラックでは興味が持続しませぬ。せめて、ウォンカと父親の和解のクダリぐらいは、一筋縄ではいかないノリを見たかったのですが。

結末が予定調和なのは、一応お伽話の体裁として至極真っ当なことなのかもしれないけど、「外の世界に向けて」ではなく、自分の内側に囲って甘ーい粉砂糖をふりかけてメデタシメデタシ・・・というのが何ともバートン氏らしい。外界から遮断された甘いだけの家族愛なんて正直胸焼けがします。苦い部分も含めてのいとおしい家族でしょ。なんて思ってしまう自分は悲しい大人なんでしょうか(泣)。

入り口で出迎えの人形が過剰にホラーだったことと、わがまま娘のクダリの爽やかな歌声にやや笑えたことで、[2.5点]

(2006/02/11)

(評価:★2)

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