[コメント] 孤児ダビド物語(1935/米)
長大な物語を2時間ちょっとにまとめるのにはかなり無理があったようだ。映画にするなら少年時代、青年時代と別作品にすべきだったろう。一つにしたために、少年時代には思いもよらぬ「恋愛」がひとを傷つけることになったのだから。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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特に婆やの実家…親子のように家族を失った者たちが集い、本物の家族のように慈しみあった家が、デビッドの友人のために滅茶苦茶になってゆく後半は胸が傷む。幼なじみの義兄妹を引き裂く友人は、妹を使い捨てにし、それを知った兄は助けようとした難破船に憎い男の姿を見、結局殺しあわないまでもふたりは船から投げ出され、帰らぬ人となる。
こんなエピソードが極めてぞんざいに起こっては、無慈悲なまでに簡単に幕を引かれるのだ。その作劇法のアバウトさにはいささか閉口させられた。デビッドが幸せなら全て良し…そういうわけには決していかないだろう。
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