[コメント] ノロイ(2005/日)
意外な視点でついた映画だ。ドキュメンタリーである。ビデオ屋によくある「実録!呪われた□▲◆」みたいなノリで物語は進行していく。
小林雅文という心霊ジャーナリストが主人公だが、色々な霊現象をレポートしていくうちに奇怪な事件に巻き込まれていく。事の発端は、隣の家に赤ちゃんの鳴き声がするという取材を受け、小林がその家に行くのだが、そこのおばさんの顔が凄い形相である。僕はこの顔でやられてしまった。頭から離れないイヤ〜な顔である。
どの映像も結構本物っぽく、心霊番組とかでやってそうな映像みたいだ。途中、コレってフィクションだよね?と軽い錯覚を覚える。心霊ツアーで松本まりかが霊に取り憑かれるシーンはドキッとした。女の子の絶叫は想像以上に恐怖感を出す。
色々恐いシーンは沢山あるが、後半キチガイ霊能者と女の子が山を疾走するシーンはまるで「ブレア・ウイッチ」みたいだが、このシーンはずば抜けて凄い。
霊能者は「ビヒャー!!」と叫び、小林がカメラで追い、別な所で女の子は「ヒィ〜!」と絶叫し、カメラマンが追う。2カ所で同時に男女が絶叫するとんでもない映像だ。僕はあまりの恐さに途中頭がシビれ、笑いが出た。全然関係ないが、キル・ビル1でビルが日本ヤクザを何十人も切り殺した時のテンションににていた。その時も圧倒した映像の前に僕は笑ってしまった(その影像が面白かった訳ではない)。
そしてラスト、小林が残した最後のビデオテープも、今思うと少しコントっぽい感じだったが、観ていた時はそんな事は全然感じなかった。目の前の影像にしがみつくのに必死である。しかしあの少年の顔がとても印象に残る、気味悪い顔である。なんで小林こんな得体の知れないガキを預かるんだよ!奥さんチョー迷惑だろー!!
僕は結構恐がりなので、客観的に批評出来ないが、この映画はもうヤバイ。僕は何度、話の途中でアンガールズが「ジャンガ・ジャンガ・ジャンガ♪」と出てきて話をブチ壊してくれないかなーと思った。「カグタバ」なんかどーでもいいからさ終わろうよ〜って感じだった。
僕はホラー映画は好きだ。洋物もジャパニーズホラーもどっちも好きだ。恐ければ、恐いほど良い。それがホラー映画の醍醐味だと思う。どっちが好きかと言えば洋物のほうがいい、理由は後のこりしないからである。しかしこの映画は、少し度が過ぎてる所があり、僕のレベルを超えて「恐い」を通りこして「後遺症がでそうな勢いだ。
この作品を好きかと言えば「苦手」である。あと残りする恐さはイヤだ。とてもじゃないが一人で寝られない。だけど似たようなヤツがやってるとまた観るんだろうな。恐さの欲求ってよく分からない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。