[コメント] サマータイムマシンブルース(2005/日)
四畳半フォークならぬ、大学部室ムービー。ゆるさとマジメさが、非常にバランス良く学生らしさを醸し出している。元学生の私はノスタル爺としてタイムスリップ。090109
アニメ版『時をかける少女』の「時間軸への冒涜」に苛立たしさを覚えた私としては、この時間軸のズレへのこだわりだけでも、十分満足だった。
この作品のパラレルワールドへのこだわり加減は、マニアックに細かい点にこだわりがちなところが実に学生ぽいし、逆に時間にルーズな登場人物達の呑気さがまた学生ぽく、作品も内容もことごとく、「学生らしい」のがいい。舞台もほとんど部室とその周辺というのもいい。狭い世界が論理的に完結する心地良さが、青春時代の一つの完成形のようでもある。
もう随分前に学生を卒業してしまったが、部室でウダウダしていた過去を、昨日のように思い出すことができた。
ただ、残念なのは、あの写真部の女子二人が可愛すぎる点だろう。あんまりああいうタイプは居なかったな。ただ、さらに、モテナイ青春時代の嫌な思い出を蘇らせることになってしまった。
と、つい過去にタイムスリップをしてノスタル爺に浸ってしまうくらい、役者も演出もしっくりしている。スケールの大きいドラマチックな展開ではないけど、こぶりながら十分に楽しめる作品だ。
やっぱ、うだるような暑い夏に見るのがいいかもしれない。
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