[コメント] シン・シティ(2005/米)
ローク復活
「"カムバック"した気分は、と聞かれると、"カムバック"を辞書で引いて、ちゃんと定義してくれと言ってやるんだ。」『レスラー』のヒットに乗じたロークのインタビュー記事より抜粋。
――意地の悪い返し方だが、ロークの憤慨ももっともでして、彼が今作において既に復活せしめたるは一目瞭然であります。
シン・シティはそれなりのヒット作でありますし、この作品におけるロークの活躍を無視するような質問は失礼極まりなく、不勉強といえましょう。批評家の寵愛を受けた作品を妄信的に有り難がる愚者がいかに多いかを示す逸話と言えます。
ストーリーは気持ちの良いほどシンプルなハードボイルドであり、惨劇を強調するなど、女性ファンの獲得は完璧に放棄しておりますが、「奴は時代を間違えて生まれた」という『ランブルフィッシュ』を明らかに意識した、ロークファン泣かせの要素があります。何よりも独特の世界観はとても魅力的であり、一朝一夕の努力では創りこめないであろうものを感じさせます。
『300(スリーハンドレッド)』と同一視することなかれ。 ミッキー・ロークのファンは是非観るべきであります。
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