[コメント] スクラップ・ヘブン(2005/日)
ルールやマナーを糞溜に蹴散らしつつも、その真ん中には確固たるモラルを屹立させる、この手の映画はやっぱり好きで、李相日よ、遅れ馳せながら、あんたに出遭えてよかったよ。
被写界深度の調整が絶妙(屋上から見渡せる都市のなんたる空虚な美しさ!)で、だからか凝った編集が嫌味に映らない。音楽は糞で、それはジャンルの問題でなく、用法の問題だから、今後はもっと見易くなるだろう。
それにしても、あまりにも希望する通りに話が進み過ぎて、こんな話なのに、こんな気に入ったのに、最期は思わず、鼻で哂ってしまった。俺にも加瀬と同じで何も出来ないからね。誰かを救い出すことも、世界や自分を破壊することも。
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