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[コメント] 恋のミニスカ ウエポン(2004/米)

ジョーダナ・ブリュースターの好演が一番見所。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







凶悪女性犯罪者と恋に落ちた女高生エージェントのラブコメディ。

最初はスパイ能力に長けた女子高生による秘密組織≪DEBS≫と凶悪女犯罪者との対決を描いたアクション映画かと思ったが、≪DEBS≫のメンバーであるエイミーが組織での生活に疑問を抱きはじめ、女犯罪者ルーシー・ダイヤモンドと出会ったことで、自分の理想を彼女の前にさらけだすことができ、敵同士という関係の壁を越えて彼女と同性愛の感情が芽生える展開。

ストーリー的には、ルーシーが今までの犯罪を全て償ってまで、ルーシーに愛情をアピールするところがルーシー役のジョーダナ・ブリュースターの演技の上手さもあってなかなか感動的。また、ルーシーは犯罪者ながら恋愛に対しては普通の女の子と同様に悩み、その悩みも同性愛者ながら普通の男女の恋愛と同様に描かれているところも評価したい。同性愛者の恋愛を男女間の恋愛と対等に描いた作品を観るのは『Kissingジェシカ』以来久しぶり。

ただ、この作品、エイミーの所属する組織≪DEBS≫をタイトルにしている割には、≪DEBS≫のメンバー内の友情がほとんど描かれていない。特にマックスやドミニクは最終的にはエイミーとの友情を選び、ルーシー共に逃がすわけだが、彼女たちがエイミーのことを思いもやるような誠実さが感じられる部分がほとんどなかった。唯一エイミーの理解者であったジャネットに関しても、もう少しエイミーをサポートするような描写が欲しかったところ。

それだけに、敵同士という壁を乗り越えてエイミーとルーシーが恋を実らせる恋愛ドラマとしては評価できるが、≪DEBS≫のメンバーの友情劇としてはやや感動しにくかったのが残念。

アクションシーンに関しては、≪DEBS≫のメンバーはアクションに少々不慣れな感が強かったが、その分ジョーダナ・ブリュースターの格闘アクションはそこそこキレがあってかっこよかった。

(評価:★3)

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