全体的にセピア調というか夕日色で染まったような画面でそれは意図したものなんだろうけど、あまりにノスタルジーを強制されているようで鼻についた。 例えば、ポスターなどがあまりにくすんでいるのはどうだろう。当時はもっと鮮やかだったはずではないのかな。

全てがこんな調子なので、昭和30年代を描いているというよりは40年以上たった事物に囲まれて芝居をしているような違和感を覚えた。

でもこんな事は目を瞑っても構わないね。自分的には最近では一番の邦画。

この映画を見ていて、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲』での「日本人は失った心を物やお金で埋めようとしている」（正確じゃないかも）ってのを思い出した。 クレしんよりはちょっと前の時代だけど、別の切り口で同じことを訴えかけているんだと思う。