[コメント] ロバと王女(1970/仏)
あの道の先にあったのは、何もかもが純粋な世界だった。恋人たちの邂逅に、一瞬胸が熱くなった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これまでのヒロインたちのようにただ流されるだけ、待っているだけではない。迷い、悩みながらも自分の道を歩き出す王女。その姿はなかなか健気だった。ドヌーヴが輝いていた。実に四年越しの邂逅。誰もいない原っぱで、今までできなかったことをしよう! まぶしいなあ。
豪華な衣装、王妃様の入った棺、色づけられた馬や兵隊など、『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』に続く変質的なまでに色にこだわった世界はすごい、まばゆい!と思う。
しかし、今回のルグランの曲はどうもちぐはぐで統一感があまりない。ケークダムールを作るあたりから気づくべきだった。ヘリコから降り立った妖精のセリフ! それでいいのか、ジャック・ドゥミよ!
なにかが途中から変わってしまったのだとしか思えない。なにかが削られてしまったのだとしか思えない。珍作だった。これが『ベルサイユのばら』に続いていくのだと納得できた。
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