[コメント] イン・グッド・カンパニー(2004/米)
これは拾い物。スカッと楽しみたい人向きではないけれど、繊細で落ち着いた筆致で時代の流れとビジネス、家庭の物語を描き、味わいがある。タイトルの「Company」が「会社」と「仲間」のダブル・ミーニングになっているのが、内容をよく表している。
変に煽ったり声高に主張することはないが、骨のある作品だと思う。
デニス・クエイドはまさにピッタリのはまり役。トファー・グレイスのくどくならないコメディ風味も作品に合っている。
スカーレット・ヨハンソンは使い方が難しい女優だと思うが、このキャスティングはいい。女子大生っぽい素直な若さが出ている。
そのヨハンソンの役名がアレックスだけど、カリスマ・オーナー役でマルコム・マクダウェルが出て来る。相変わらずの禍々しさ。
ポール・ウェイツの作品はいつも、映像と音楽の「シナジー」があって、良い呼吸を生んでいると思う。音楽を控えめにするのがコツなのかもしれない。
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