[コメント] 生きる(1952/日)
ニューヨークにある大学の労働組合が主催した上映会で観た。いい映画だった。この先ずっと心に残るだろう。
ニューヨークでの上映会だったので、観ている人は当然アメリカ人が多く、驚く場面では「Jesus!」、嬉しい場面では「Yes!」とか言う声が聞こえてくる。で、途中から、観てる皆が渡辺さんを好きになっているのがすごく感じられた。上映後、帰り際、もうめっちゃ泣いちゃった、って、もちろん英語で私に話しかけてきたおばちゃんもいた。
黒澤明監督って本当に巨匠だわ。センスがすごすぎる。泣きどころはもちろん、笑いどころもかなりあって、普遍的な人間の心理を、大袈裟にすることもなく、でも計算され尽くした絶妙な演出のバランスで、見せてくれる。普遍的でストレートだから、おそらくどこで上映しても、観る人の心にしっかりと、ずっしりと届く。すごい。
『素晴らしき哉、人生』に似てるかな、と思ったけど、あれはファンタジーなのよね。でも『生きる』はかなりリアル。その分深みがある。
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