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[コメント] 死ぬにはまだ早い(1969/日)

非常に面白い。ラストへ集約的に伏線が生きてくる。ある部分は日本映画とは思えない粋さ。まるでヨーロッパ映画のよう。高橋幸治緑魔子のカップルが画面に登場する度に映画的記憶が刺激されて仕方がなかった。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 しかし不満もある。まず、草野大悟をもっと巧く見せることが出来たはずだ。「俺もあんたもとんだ三枚目だぜ」という素晴らしい伏線となる台詞を残すのみでもっといい台詞をいっぱい盛り込めたんじゃないか。しかし、マッチ棒で塔を作っている彼が登場した瞬間は思わずニヤリとしてしまった。それとジュークボックスから流れる音楽がいけない。こういう時にマイナーな暗い曲を流すというのが日本映画の発想なのだ。日本映画の決定的にいけないところなのだ。

(評価:★4)

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