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[コメント] 夏の嵐(1954/伊)

ここまで人を愛せるということは幸せなのだろうか?それとも不幸だのだろうか? 映画館で後ろにいた若い女性2人の会話とアリダ・ヴァリの鬼気迫る形相とのギャップに唖然としつつも納得。
ワトニイ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







観終わった直後,近くにいた若い女の子二人組が「あんなことしたって捨てられるのに決まってるじゃん。典型的なバカな女だよねえ〜。」「やっぱり古い映画だよね。今どき,あんなのいないよ。」って言ってたのが,実に印象的だった。

彼女たちの言い分は確かにごもっともである。魅力のない旦那は論外としても,祖国のために戦う信念や仲間たちまで捨てて,付いていくだけの価値がある男には見えなかった。愛の力ってすごいと思う。

最後の方は純粋な愛というより,後戻りできず取り返しもつかなくなって自暴自棄になっている感もあったけど,たとえ一瞬でも(一瞬じゃなかったけど)すべてを捨て去って,他の男に走ろうと思うほどの愛を抱けるということは,結果的には不幸になったとしても,やっぱり幸せなんだろうと思う。

(評価:★3)

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