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[コメント] パリところどころ(1965/仏)

ロメールもゴダールもシャブロルもまあまあ。2本目のジャン・ルーシュ には驚いた。この人の映画をもっと見てみたい。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







(1)「サン・ドニ街」

 男が自分の部屋に娼婦を連れ帰る話。娼婦役の女優がいい。脚フェチの画面も嬉しい。男のバスター・キートンのような顔つきもいい。

(2)「北駅」

 最初と最後のカットに挟まれたワンカット演出が凄い。矢張りこれが一番面白い。カメラもエレベーターに乗って外へ出る。その後出てくる男も面白い。最初の同居人の男はバーベット・シュローダー

(3)「サン・ジェルマン=デ=プレ」

 アメリカ人女学生が一夜を共にした男は絵のモデルだった。美術学校の男の家へ行くと同じ家。話としては面白いが、演出はイマイチ。

(4)「エトワール広場」

 ロメール編は洋品店で働く男の話。地下鉄を出てエトワール広場を通って店へ向かう。出社シーンはくどいほどカットを繋ぐ。ある日、ぶつかりかけた男を倒してしまう。小道具としての傘の扱い。殺してしまったと思い込むが、とうとう地下鉄の中で男に出会う。ロメールにしてはまあまあ。

(5)「モンパルナスとルヴァロワ」

 ゴダール編のヒロインはジョアンナ・シムカスだ。二人の男に速達を間違えて出してしまったと思いこんでいる。いずれもバーナーを使う男。ファーストカットの緩やかな自動車の移動と音楽のFI、FOはゴダールらしい。でもいまいち面白くない。シムカスに「カナダ出身」という台詞がある。

(6)「ラ・ミュエット」

 少年と耳栓の話。母親はステファーヌ・オードラン。父親はクロード・シャブ ロル本人。ブロンドのメイドがセクシーだ。最後に母親が階段から落ちる。それを知らずに外出する少年。シャブロルらしいアイロニー。

(評価:★3)

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