コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男(2005/仏=米)

世界で暗躍する武器商人の武器密輸入の裏取引の実態が克明に描かれており、ドキュメント映画としてもいいくらいの説得力がある。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







武器商人の姿を描いた実話を元にした人間ドラマ。

世界で暗躍する武器商人の武器密輸入の裏取引の実態が克明に描かれており、ドキュメンタリー映画としてもいいくらいの説得力がある。ユーリーが武器商人を完全に自分の転職と思って仕事と割り切り、人道的な部分には目を向けない姿勢は、ただ表面的な描写だけでなく、パートナーだった弟がなぜ麻薬に走っているのか理由に気づかないところや、非情な場面に遭遇してもビジネス話を冷静に進め、独裁者を驚かせるところ、全財産を費やしてでも妻の愛を手に入れようとするところなど、彼の思考に至る部分も丁寧に描かれている。

ラストは、アメリカもユーリーにとっては顧客の一人であるため、逮捕されても、裁かれることはないと言うシビアなオチ。

非情な現実を突きつける映画としては衝撃的だが、ユーリーが武器商人だと言うことを知った妻が裏切って、インターポールの刑事に通報するという展開は逆に嘘くさい感じになってしまった。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)シーチキン[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。