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[コメント] ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男(2005/仏=米)

資本主義を批判したマルクスの言葉に「わが亡き後に洪水よ来たれ」というのがあったが、この映画を見ると、それがなんと控え目な批判であることかと思い知らされた。
シーチキン

銃器によってもたらされる大量殺人の責めがすべて「武器商人」にあるわけはなく、当然、武器製造者はもとより、殺戮実行者の問題もある。

しかしこの映画は、そういうことはあるにしても、世界で実際に12人に1丁の割合で銃器が存在し、使用されることによって、膨大な犠牲者が出ているという、衝撃的な事実を白日の下にさらけ出した。

そのことの衝撃はすさまじく、しかもその最前線にいる「武器商人」が、ただの一ビジネスマンとして、生々しく描かれているだけに、あ然とせざるえない。叩きのめされたような感じがした。

(評価:★5)

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