[コメント] 僕のニューヨークライフ(2003/米=仏=英=オランダ)
現代版『アニー・ホール』みたいで、面白い。人生って、そんなに上手くいくもんじゃない。黙っていて、問題が解決したり、幸運が転がりこむことなんて、絶対にあり得ない。でもって、悪い予感は百発百中。でもさ、人生って、そんなに捨てたもんじゃない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ここ数作に言えることだが、ラストの清々しさが何とも言えなく心地良くて次回作を凄く期待してしまう。本作も、もの凄い傑作じゃないが、哀しいけど、前向きな終わり方が凄く良い。今、こんなにフワっとした暖かい映画を作れるのは、ウディ・アレン先生しかいないかもしれない。そういう意味では、私にとって特別な映画だ。
また、本作では、ニューヨークやニューヨーカーへの愛情が強く感じられた。9・11以降、ニューヨークには暗いイメージがつきまとっていたが、この作品には、美しく魅力的なニューヨークが沢山描かれている。セントラル・パーク、デリカテッセン、レストラン、バーなど、ウディでなければ、描けないお洒落で、ロマンチックで、エネルギッシュなニューヨークが満載。ニューヨークが好きな人には、この映画に出てくる風景の美しさにも是非注目して欲しい。
コメディという点では、控え目だけど、相変わらずの皮肉たっぷりのウディ節が健在。特に面白かったのは、「裸のタクシー運転手」の下りと、ライフルをアパートに持ち込んだときのハチャメチャぶり。これには、1人で馬鹿笑いでした。
アレン先生、これからも健康に気をつけて、良い作品を沢山作ってください。期待しています!!
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