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[コメント] トリプルX ネクスト・レベル(2005/米)

本作がコケたことでヴィン・ディーゼルが持ってる人であることを証明してしまった本作、アイス・キューブかわいそう。
ロープブレーク

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前作と比較すると、俳優の良さを引き出しづらいストーリーで、主役はとばっちりを食った感じかな。それも含めて、ヴィン・ディーゼルは持ってるってことなんだろうけど。

一般的に、見方と思ったら敵という設定だと役者は演技力を発揮しずらい。騙している敵というのは、観客も騙されるくらいに演じてしまうとそんなに演技力のある悪人っているのか?となるので、ダイコンくらいに演じる必然性があるのですよ。本作のウィレム・デフォーとかサニー・メイブリーとか。でもそれって役者は損だし、見ている方もストーリーがバレバレで面白くない。だから本作はアクション以外に見せ場がないし、あえてそういう映画として作られたのだろうと思う。

これに対して、前作は、敵と思ったら見方という設定で、これは俳優の演技力が活かされるわけです。なぜって、敵は味方に見せようと思っていないので、役としての演技ではなくて俳優としての演技で観客にどっちだろうと思わせなくてはならない。役者の演技力が問われるけど、役者も観客も真剣に見ることになる。前作のアーシア・アルジェントがまさにこれで、だからこそヴィン・ディーゼルもアクションも活きたと思うんだよね。

ミッション・インポッシブルとかアクションもドンパチも派手な潜入もの映画って競合が多いから、やっぱり脚本は大事だよ。

(評価:★3)

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