[コメント] ピーナッツ(2005/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ウンナンの漫才はスゴかった。当時、先に売れていたとんねるずがクラスのおもしろいヤツがそのままテレビに出てるノリだったのに対し、ウンナンの漫才は今若者の間に何が流行っていて、そしてその何が受けているのかを研究し、ネタにのせていた。そんな彼らにわたしはすぐに興味がわいたので、彼らが映画関係の専門学校出で、いずれ映画を作ってみたい事も知っていし、一時のタレント映画監督ブームの時に作れるのかなと思っていた。縁がなかったみたいで、この作品の話を聞いた時は「ついに!」とわたしも楽しみに待っていた一人である。
有田のキャラや立ち位置などはお約束とは言え笑えたが、あまりにも定石通りのキャラ配置や展開はどうかと思う。病気持ちの奥さんを持ったダンナや、自分の人生の為には野球よりも地域開発にノッた方がいい居酒屋の主人、信念のある酒屋の主人。キャストがオールお笑い芸人なのでどこかにおかしさを期待してしまうが、芯はオーソドックスなキャラ配置の作品なのである。最後に負ける事も何となく読めたし。CGも使わなかったのでなくて、使えなかったと正直思うのだが監督のアクションは相変わらず凄い!
最後の「数年後・・・」のテロップでそれぞれのキャラのその後を書くのは結構好き。商業的に言えば続編作りにくくなるが、まあいくらこちらで想像しても所詮想像に過ぎないので制作者から提示していただけるのはありがたい。中学生の頃『クレイマー、クレイマー』という作品があり、親権争いの離婚ものの話なんだけど、最後は奥さんがダンナの家を訪れたところで終わる。ガキなわたしは「最後は元に戻ったんだ!」と解釈したが、金曜ロードーショーの水野晴郎は「さぁこの後どうなったんでしょう? 元に戻ったかもしれないし、近くの喫茶店でお茶飲んで再び別れたかもしれません。」とか言った。大人の世界って複雑だと思った。(笑) そう言えば昔つきあった彼女は『スリーパーズ』のその後テロップを見て「クズは結局クズなのよね。」と言ったっけ。あの発言でちょっと距離を置き始めたな。(笑)
追伸:佐藤めぐみにボーイッシュな役をやらせたのはナイスだと思った。クリント・イーストウッドなら意味もなくラブシーンを作ると思うが、そういう点では内村エラい!
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