[コメント] デルス・ウザーラ(1975/露)
作中で大きな事件は特に起こらず、知名度ゼロに等しい外国人男優二人をスクリーンに据えるという映画の一面である娯楽部分を放棄したような作品だが、観客を2時間20分飽きさせない黒澤の演出力は健在であった。
はっきり言って前作の「どですかでん」は日米合作映画の「トラ・トラ・トラ」が没になった影響が如実に表れた不安定な作品だったが(自宅の風呂場で自殺未遂するし)、時間が経過して心の傷が癒えたせいか、今作はどっしりと落ち着いた演出で安心して観ることができました。
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