[コメント] 類猿人ターザン(1932/米)
淀長さん曰く「おばさんが男の裸を悦ぶ映画」。湖畔のほとりでのターザンとジェーンの戯れでもってエデンの昔が回顧されるのだろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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案内役の黒人が崖から落下しても放ったらかしだし、河馬の大群を「刺激するな」という割に発砲する導入部の辺りからして、この冒険一家を映画が阿呆にしているのは確かだろうが徹底しない。ジェーンがターザンの元に残ってしまうのは衝撃があり(6代目だからお定まりの収束だっただろうか)、このラストショットにおける雲の背景はとても鮮やかでいいものだが、象の墓場と象牙発見で元彼の一攫千金を無邪気に喜ぶラストは、『キングコング』にあった企業主導の植民地支配への問題提起から随分と後退している。
ターザンのトラ(ライオンだっけ)との2匹連続の格闘はやたら迫力があり、もしかしたらターザンが負けるのではないかとハラハラさせられる。象使いも堂に入って演出されており、私は最近ミャンマーの象使いをヴィデオで観たのだが遜色なかった。サルは縫いぐるみらしいが、他はどうしているのだろう。ターザン、ジェーン、ハンターたち、偏見いっぱいのピグミー族及びゴリラが入り乱れるクライマックスは、よく判らない迫力がある。
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