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[コメント] パープル・バタフライ(2003/中国=仏)

日本が中国を侵略していたときの中国側のテロリストたちとそれに立ち向かう当局たちとの闘い。と書けば冷たい灰色の感じの映像を思い浮かべるが、
セント

チャン・ツィイー と仲村トオルのカップル、しかもリィウ・イェまでがそれに割り込んでくるのだから甘いラブストーリーの色合いが増すことになる。

と、結構娯楽的な作品に思えるのだが、映像で人間を語ろうとする監督のこだわりが見えて、セリフも極端に少ない。観客は揺れる心の映像を見続けることになる。そしてかなりモダンな映像に耽溺する。

これがなかなかいい。

特にチャン・ツィイーのほとんど化粧しない素顔まで見せてもらい相変わらず美しいチャン・ツィイーを再認識する。

仲村トオルが何故か下手で浮いてしまうが(この人は演技がテレビ向きなのか)まあ映像で救われる。

ラストの南京大虐殺の実映像はわれら日本人にとってはきつい。このラストのうっちゃりはこの映画の持つ甘い質感でさえ現実に戻させるぐらい違和感が漂った。

日本人である僕だからそう感じ取ったのかどうか、、。うーん、惜しい作品だ。

(評価:★4)

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