[コメント] 鯨の中のジョナ(1993/伊=仏)
ユダヤ人迫害ものでは凡庸な一作。子供を使って泣かせ芝居をさせるのも嫌だが、これほど主人公が感情移入を拒む話も珍しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公は最初から最後まで世の中のルールを理解しない子供だし、ひとりずつ両親が死んでゆくエピソードも、物語自体の目が主人公のそれであるため、両親の苦労も、病に蝕まれる過程も見えてこない。
「ジョナはこの後科学者になった」との字幕が出るのだが、それを予感させる場面も全く出てこない。原作はオバースキーの半生を描いているのではないか?それから無理矢理暗い少年時代(それも本人はさほど苦しんでもいない)のみを切り出してしまうから、こんな中途半端な作品になる。ジョナがその後どんな成長過程を経て科学者になったかを描いてこそ、タイトルの聖書の一挿話も生きてくるだろう。
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