[コメント] シムソンズ(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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最後の一投を前に、、、。
クライマックスにきて、シミュレーション2案の戦術の解説。カーリング初心者に優しい映画を目指したのだろうけれど、人の感情や敵方、会場の盛り上がりの描写を遮ってまで、あのタイミングで描くべきだったのだろうか。例えば底までの試合の中で解説するなど、差し込むタイミングは他にあったのでは?と思う。試合後のシムソンズへの拍手を見ると、手のひらを返したようなライバルチーム(の主将~カーリングでいうところのスキップ)の態度にしかみえないものなあ。直前まで「作戦よ」なんて言ってたんだぜ。あえて挑戦した最後の一投に細心の演出が欲しかったのは欲張り過ぎか。
ほとんどストーカーに近い記者が、カーリングの街にぽっと出で参加した彼女達に、何故興味を持ったのか?そんな彼女達が何故大会会場を盛り上げるに至ったのか?観ている者は、彼女達の練習やら結束に至るアレやコレやのエピソードを見せられているので、応援したくなるんだけれど、画面の向こう側の「ソレ」が説得力が弱いんだよなあ。4人のかわいい女子高生だから、ってのはイマイチ押しが弱い。
矢口史靖監督の『スウィングガールズ』に見られるような「手慣れたハショリ」がないぶん、ずいぶんとモッタリと(あるいは稚拙に)感じられるのだが、そこがまた何とも味になっている。
でもなあ、現実(トリノ五輪)には勝てないなあ。ともかく日本代表、誰が行くのか判りませんが、次回バンクーバーでもがんばってくださいな。
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