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[コメント] エミリー・ローズ(2005/米)

エミリー役の少女が、もしももっと美人だったら(たとえばジェシカ・アルバナタリー・ポートマンだとか)「ホラー映画っぽいね」っておもってしまう。この「普通っぽい女の子」ってのが結構身近に思えてリアルだった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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「ホラー(オカルト?)映画」であり、「裁判モノ」でもあるという、稀有な存在の映画。実はもっと「ホラー80%、裁判20%」ぐらいかと思っていたら、そこそこいいバランスだったと思う。

個人的には「霊」というものは信じている。実際にこの世の中には、科学的にも医学的にも説明のつかない物なんて、数え切れないほど存在する。自分には霊感なんて全くないが、実は知人に「みえるひと」がいて(「みえる」とウソをつく必要性の全くない方です)、「霊」とか「憑く」ということは、そんなに特別なことではないそうで、でも実際に「みえる」ことで怖い思いもするらしいから、自分はみえなくて幸せかもしれない。

ただ、この映画の中で「6人の名前」が出てきた時に、結構知っている名前が次々に出てきたから、個人的にはちょっと、しらけた。「悪魔」とか「キリスト」とか「マリア」とか、「宗教的」な登場人物だったのが、ピンと来なかった。もしエミリーが敬虔なクリスチャンじゃなかったら?、アメリカ人じゃなく、日本人だったら?、悪魔も取り憑かず、マリア様に出会うこともなかったのか?。そう考えてしまった。もっと得体の知れない変な名前の方が、よりいっそうリアルに感じることができたのに。(注、パンフレットによると、この原作となった事件自体は、旧西ドイツで起きたそうです)

ローラ・リニーは良かったです。『トゥルーマン・ショー』でジム・キャリーの奥さん役だった時には感じなかったが、この人すごい演技派なのね。

「判決」自体は結構爽やかさを感じました。悪魔の存在は否定も肯定もしないまま、映画は終わり、判断は見るものにゆだねられる・・・。

でも日本も「裁判員制度」が始まるんですよね(どっかの政党の「強い力が働いた」ようです。この法案にも)。もし自分がこんな事件にひっぱりだされたら、ノイローゼになりそう。いやだぁ。

(評価:★4)

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