[コメント] 戦争の犬たち The Dogs Of War(1980/日)
かつて御徒町の中田商店に入り浸っていた私にとって、本作品は「夢」そのもの。様々な問題があろうが無かろうが、彼等の熱すぎる想いに敬服する。当時、彼等により多くの金を与えれば日本映画の可能性は拡がっていたと確信する。
3年前の『特攻任侠自衛隊』の出来具合は酷かった。それは今で言うサバイバルゲーム愛好者たちによる素人の撮影大会の域を出なかった。
それがどうだ。自主制作映画にあるまじき大金を使い、名の通った役者を使い、カラーフィルムで撮った本作。
立派過ぎて涙がでる。
ちなみに前作のバージョンアップ的要素を持つ本作は、前作と全く同じ台詞が使われている。「英雄になりたいと思わないか。社会のクズとしてしかみられなかったお前たちが民衆に感謝されるだろう・・・・」
敗者復活戦への想い。それは自主映画などという将来の展望が無いに等しい社会的に訳のわからん奴等や、ミリタリーおたくといった危険性を内に秘めた小心者。そういう彼等そのものの屈折した想いがフィルムから滲み出ているようである。
それにしても、映画制作ってのはやはり「金」なんだなと思わせられる。「金」があれば大手映画会社に匹敵するこんな映画が作れる。否、「金」があればくすぶっていた「才能」さえも輝くチャンスがある。
難しいですね。金が先か、才能が先か・・・
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