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[コメント] リバティーン(2004/英)

「自由!」と叫びながら、そんな「我」にかえって囚われ、「我」ごと自壊することで作家性を完成させる典型的な破滅型。癒やしのように見えて痛みでしかない水銀風呂、泥など歪んだ湿度描写が優れていて、実存の苦しみを描くことに寄与。ただ、大上段に問題作ぶるスタンスに好感を持てず、時代考証がどうであれ、ハリボテ男根オブジェに特段の驚きを感じない私には単なる空騒ぎ。コメディと解釈できない演出側の余裕の不足が問題。
DSCH

Libertineは自由な振る舞いと「放蕩」の二重の意味があるのだが、自由を表現するにあまりに不器用なこの男からは笑いをも引き出せるはず。しかし演出家は至って真面目である。そこが納得いかない。

(評価:★2)

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