冒頭の小娘含め、出てくる女のビッチ度に差はある（女がみんなビッチに描かれている気もする）が、フランク（ジェイソン・ステイサム）は皆に優しい。基本、女好きなんだと思うが、自分からはグイグイ行かないジェントルマン。そこに味がある（と思う）。

　アクションに、そこでそうなったからここでこうなるのねみたいな説得性がある。「説得されてもいいかな」性と言おうか。そういうものを、映画のテンポを損なわずにテキパキ描けるところが凄かったと思います。

　麻薬カルテルに雇われたビジネスマン（？）は、いったい何人分の解毒剤を注入したの？と思うし、それをどうやって取り出して配給したの？というあたりを許容できる寛容さが本作を楽しめる秘訣でしょうか。

80／100(22/10/10見)