[コメント] 一人息子(1936/日)
親の期待を裏切った息子として大いに凹みました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭の飯田蝶子と笠智衆の若さにビックリ。 先に「長屋紳士録」を見ていたので、役柄は違っても同じような構図のやりとりにニンマリ。
しかし、その後は暗い暗い。同じような長屋と洗濯物の状景も一緒なんだけど 暗示するものはかなり違うみたい。笑いが無いどころか嫁さんはことあるごとに泣いてばかりだし。
予算の都合もあるのだろうけど、見送りの別れの画が無かった。「東京画」で ヴェンダースが小津は必ず列車の画を入れるって言ってたけど、そんな心象風景欲しかったな。
せっかく心のやさしい息子をほめてあげたのに、ラストの寂しさは救いが無い。人生の哀感は十分伝わったけど、ポジティブな部分が見受けられなかったのは小津監督の若気の至りなのかな?
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