[コメント] カーズ(2006/米)
車の擬人化はお子様商業への迎合かと思ったが、人生の機微を「スピード」で語るための必然と分かり、全て腹に落ちた。共に生きること、恋、チームプレー。時代に取り残されること、追い付き追い越すこと。戦うこと。落伍。それはつまり、同じ速度を走ること、或いは走らないこと。終盤では、全ての「走る」アクションが酸いも甘いも含んだ感動に昇華するラセターマジック。 「君はどんな速度を生きている?」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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こうとしか語りようのない王道が、更に分解、単純化され、アクションの意味が突き詰められている。終盤のレース場。モブの中に自分もいるような気分に。「カーズ」とは「人間たち」ということだろう。ライトニングはオープニングで「僕はスピード」と口にする。レースに備えた精神集中のセリフだが、深い。
「君はどんな速度を生きている?」
「背面走行」を得意技にするメーターについて何か考えようとしたが、しょっぱいのでやめにした。
(この映画、アヴァンタイトルが超絶にカッコいい。楽曲もいいし、カット割とアングルの快感指数が相当高い。最初、斜に構えて見ていたのもあって、驚かされた。僕が見ているピクサーの作品は大体これが共通してますね。)
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