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[コメント] ニコラス・ケイジのウェザーマン(2005/米)

シカゴの寒空に飛び交うスラングとシェイク。くだけたコメディになりそうでならないのは、文学的な見解を示す父親の姿があったからだ。奈落の底に突き落とされた男が“クソ”について考察し、嘆く。これがもう、笑えるし感動するしでウマイ
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ゴア・ヴァービンスキーがこういう撮り方をする監督だったとは意外だった。ゆるやかに時間が流れていく作品が好きで、デイブにしてみれば堪らない出来事の連続だったが、決して矢継ぎ早ではない展開が非常に心地よかった。

父親でもなければ、妻もいない自分がどうして感化されたのだろう?と思ったが、それはこれまで二十数年生きてきて父親の背中をずっと見てきたところ(そのつもり)にあるんだろうなぁと思った。デイブの子供たちも父親の背中を見て、そして大人になって親になる。その“連鎖”がよく表現されている作品でもあるんだろう。

極論だけど、アメリカの下品なコメディをセンス良く撮るとこういう感動作が出来上がる。面白いもので…。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)甘崎庵[*]

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