[コメント] 祇園囃子(1953/日)
動く芸術作品、無形文化財、そう言って育てられる舞妓や芸妓。彼女らの心情のゆらめきが見事画面に焼き付けられていて、観てて結構辛くなりました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
熟れた木暮実千代と青い若尾文子のコンビがまた絶妙だったんだろうと思います。酸いも甘いも経験し、世間の荒波に揉まれまくった美代春の目線は、親姉妹であるというよりもまさに配偶者のそれだったんでしょう。
共に手を取り合い、また荒波の中に漕ぎ出した二人の後ろ姿には諦めや力強さ、色んな情念が見え隠れしていました。
また二人の歩き方の違いも面白い。木暮さんは着物に慣れ親しんだ非常に美しい歩き方であったのに対し、若尾さんは歩くたびに頭が上下してまだまだ慣れの感じられない初々しい歩き方だったのが印象深い。
----------
08.12.02 記
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。