[コメント] 有難や節 あヽ有難や有難や(1961/日)
気楽にまとめて愉しいナンセンス歌謡映画。守屋浩の名曲歌唱、かまやつ・「ヒロシ」、マルクス兄弟の鏡ギャグの引用付。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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あってなきが如しの日活アクションな筋は和田浩治の好感度で成立させて、あとはナンセンスな小ネタがそこここで炸裂。ポール聖名子の「ブーブーお月さん」ってのが訳判らずに愉しく、でっかいサングラスのかまやつ・ヒロシの高品格との絡みも良好。キャバレー、温泉と音楽満載のご陽気さからのクールダウンに、お寺の小僧にハモニカ吹かせるのが上手い。
主題歌による豪華な盆踊りの意味不明さも見事。このラストで端役の吉永小百合がフレームインするや否やとっとと持っていってしまうのだが、クライマックスで和田に転向する星ナオミも印象的でいい。
斜めに谷へ落ちて行く事故車ほか、撮影がいいのも大いなる美点。山中で乗り換えて捨てられた和田の小型車がどうなったのかフォローがなくいつまでも気になるが、こういう細かいことを気にしないのがナンセンス映画の蕩尽というものなのだろう。
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