[コメント] 雨月物語(1953/日)
戦乱の世に翻弄される無名の農民を描いた視点でまず引きつけられた。演技力ではなく映像表現で魅せる手法も新鮮である。
戦国時代の映画と言えば、有名な武将や大名または剣豪といった武士中心に描かれたものがほとんどだが、この作品は無名の百姓にスポットをあてて描いており、とても新鮮である。
ストーリー自体は凡庸だが・・・。
映像で魅せると言う点では、まず、人物のアップが非常に少なく表情が読みとりにくい能や狂言の世界を思わせる。
次に俯瞰を上手く使い、霧の琵琶湖、蝋燭の明るさの映像、光と影、戸外の光の変化など見事な描き方だ。
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