[コメント] 40歳の童貞男(2005/米)
主人公はどちらかというと「童貞」であるが「もてない」わけではないように見える。あるいは恋人が「できない」ではなく「つくらない」ほう。あと男同士の友情とかきずなというのは女性(との性体験)を媒介として成り立つ面があるのかなあと思った。むしろ女性を媒介とした男同士の友情、きずながメイン?とさえ思える
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映画を見終った人むけのレビューです。
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そういう点では「童貞」という存在は女性からだけでなく男性からも疎外されているという意味で二重に疎外された存在であると思われる。(だから当初主人公は男の同僚から「殺人鬼」とされていたのだ。そして、恋人を得る、童貞を失うという過程で友人を得るのだ)しかし女性のほうは実は童貞をそれほど気にしていないということも描かれている。ということは「童貞」の「問題性」の構築(否定的イメージ)は主に本人と男性の間で行われるということが言えるのでは。(しかし女性もまた男女の差異の構図の再生産の補完を担う役割として描かれている)
ホモフォビア?や女性に対するステレオタイプな描かれ方が多く、主人公は支配的なヘテロの恋愛関係に参入していく男性像として描き出されている。そういう点では電車男的なものとも通じる面があるかも。
たとえば、オタク的趣味は維持したままであったり、童貞でも別にいいじゃん、的な立場、あるいはまた違った形での恋愛関係(よくわからないが)といったものが見てみたかったような気もする
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