４０歳で童貞の男が本当の恋愛を手にする姿を描いたコメディ｡

最初は中年版『アメリカン･パイ』と言う感じで､童貞を捨てるために主人公が奮闘する姿が描かれるかと思ったが､主人公はそれほど乗り気と言うわけではなく､周りがただ盛り上がってそれを期待しているだけという印象｡現にアンディがトリッシュとのデートをこぎ着けたのも､友人たちに唆され､勢いで行動したという感じだし｡

前半､アンディが友人たちと童貞喪失に奔走する部分は長く時間を割いている割には､どうでもいいようなドタバタ劇に終始してしまい､その分トリッシュとのエピソードがかなり省かれた気がする｡

どうせなら友人たちより､トリッシュや子供たちとの絡みをもっと描いて欲しかった｡特にトリッシュの娘マーラはアンディの童貞に気づくところからして､アンディとトリッシュの仲を取り持つ上でいい役回りになりそうだっただけにもったいなかった｡

全体として､アンディと友人たちとの童貞喪失の部分をメインに持っていったために､アンディがトリッシュに童貞を告白して結ばれるシーンがあまり感動できなかったのが残念｡