久々に、憤怒の1点を。

役者の奮闘も、物語の表面だけなぞっているような脚本の前には無力。 登場人物には感情移入しながら観ていたので、この終わり方にはまったく納得行かない。

まず、タイムスリップという設定を借りる以上、 何がそのトリガーになっているのか、最低限の理由付けとネタは必要。

ＳＦ映画にしたくない、という気持ちはわかる。 ・・だが、その分ドラマがちゃんと描かれているか、というと・・。

タイムスリップという人知を超えた体験をしているのに、あの普通のリアクションはなんなんだ。 巻き込まれた人間のリアクションもリアルに描かないと、ドラマが嘘になる。

最大にナゾだったのは、岡本綾の行動。 何故自ら存在を絶ったのか意味が判りません。伝わりません。 そして彼女が消失してから、指輪を見て微動だにしない主人公にも大疑問。

・・え？　原作もの？？　あぁ、その基本的ミスですか。 粗筋追っちゃうだけになる、って奴ね。。

説明過多の映画は嫌いですが、不足の映画はもっと嫌だ。